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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第14章 迷子はダイブ






新婚旅行【岐阜県編】2





翌日


私達は郡○八幡へやって来ている

本日午前のテーマは町ブラだ……!!


古き良き日本の風景が残る町並みは"水の町"と呼ばれる郡○八幡城の麓に栄えた城下町で

町のすぐそばを清流と名高い吉田川が流れている

更には町中のいたるところに用水路が巡り、残暑厳しいこの季節に赴きある涼を求めて散策するにはぴったりの場所だろう

古くから住民と水とが深く関わり続けた水の町はその名の通り涼やかな水音がそこかしこから聞こえていた



今日も今日とてまだまだ元気な太陽が眩しくアスファルトを照らして私のローヒールパンプスが楽し気に音を鳴らす

町歩きにも苦にならない2センチヒール……買っていて良かった

スニーカーも良いけれどやはり気分が上がるものだ


駐車場は満員御礼、日曜日な事もあり他府県のナンバーも沢山見えて辺りにはワイワイと賑やかな雑踏が広がっている


隣をチラリと盗み見れば人波に少し眉を潜めた彼は鬱陶しそうに長い前髪を撫で付けた


たったひとつの仕草に何処か危うい色を漂わせる彼を妙に意識してしまってドキドキしながらも私達の町ブラは始まった


暑さのそれとは違う熱を逃がす様に駐車場の係の人に貰ったマップを広げる


町中には様々な見所が沢山あるのだが弾む胸とは裏腹に現在地がわからない

地図が読めない人種と言えば私なのだ



「…………………」


「………どうせわからないんだろ。」





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