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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第2章 彼のご挨拶








確かめる様に向けられた視線を一身に受けながらも彼は凛とした姿勢を崩さず



「はい、今後は一年毎に沙夜子さんと共に異世界を行き来する事になります。」



私にも話さなかった事を口にした



「……でも……そんなん……」



ポツリと漏らした母に落ち着いた眼差しを向けた彼は続ける



「今回の移動で可能であると判断致しました。今後繰り返す事で経由する人物との癒着を計り安定した経路の確保も視野に入れています。」



彼はこんな調子で両親の不安要素をひとつひとつ丁寧に取り除いて見せた




「娘さんをぼくにください。」




そして再び彼が同じ台詞を口にした時、父は「宜しくお願いします」と頭を下げた







_________"







まる1日起きている筈なのに私の胸は高揚に高鳴り眠気とは程遠く

帰宅した弟からは熱烈な歓迎を受けた



「うわぁー!!お帰り!イルミさんも一緒なんですね!姉ちゃんハンターなった!?」



なんて馬鹿みたいなリアクションは私にそっくりで笑ってしまって



張り切った母は私の大好物をテーブルに並べた







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