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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第2章 彼のご挨拶








普段には有り得ない丁寧な言葉を無表情から淡々と垂れ流す彼をガン見する


しかしうちの両親が圧倒されたままで終わる事は無かった




「ちょっと落ち着こうか、イルミ君」



なんて大変にこやかながら彼の話を切った母は寡黙な父に変わり質疑応答を開始した



………………母強し……………………



先ず結婚するであろう事は私が彼を追い掛けた時点で大体察していたと二人は言った


そこからの私達の流れを順を追って説明して欲しいとの訴えは最もで



「ちょっと待って!私も説明する!」



私は巨大リュックからここぞとばかりに日記帳を引っ張り出した


家族に思い出を伝える為に日々を綴った日記帳が活躍するのはまさに今である




まず彼との再会から交際、そして今までの生活から彼の不安要素を取り除く為に色々省略しながらもプロポーズされた事実と指輪の提示、そしてハネムーンの事を嬉々として語った



そんな私の表情から気持ちは十分伝わったらしく



「思い出話は後で詳しく聞かせて」


と強制終了させられてしまい


たち戻った結婚の話は父の低い声により突然現実味を帯び始めた







「でもイルミくんはまた戻るんやろ?」






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