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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第12章 瓦、彼方へ



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到着と思えばまた登る、を数回繰り返して私達は漸く頂上へとたどり着いた


体感1000段くらいに感じたがやはり彼は私を引き上げながらも全く呼吸を乱したりしなかった


流石愛しのマイダーリン……!

一見優男に見えて屈強なギャップが素敵………!!!



「………ぜぇぜぇっ………はぁっ……」


「……何その顔、時間制限あるんだからちゃっちゃと回るよ。」


「………っはい………」


当たりは強いがそんなクールな所も大好きだ…………



それはさておき、沢山の鳥居に社やお堂を見て回り


一際立派で赴きのある本殿には日本三弁才天の一つが安置されていた

木製の歴史的建造物に興味津々の彼は関係の無い屋根や柱なんかを繁々と眺めているけれど

楽しみ方は人それぞれ、私はひとりお賽銭を入れて頭を下げて暫くそんな彼を眺めて


本堂を後にした後に現れた不動明王像を前に少し彼と盛り上がった



「不動明王ですよ、イルミさん」


「ふーん。」


「何かちょっとイルミさんっぽいですよね」


「………は?」


「イルミさんって不動明王って感じする」


「沙夜子には俺がこう見えてるって事?本当目が腐ってるよ。」


「いやいやいや!見えてないですよ!それは流石に……だって全然違うでしょ!!」


「……………。」



彼は別に不愉快そうとかでは無く他愛ない戯れを楽しんでいる様で私も純粋に楽しくて沢山笑った






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