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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第12章 瓦、彼方へ








寝心地としてはかなり良い………!




何なら下手な宿よりも余程快適で家と大差が無い

これはカーライフにおいて大切な事だと私は思う


只ひとつ自宅と違うのはずっと隣合った布団で眠っていた彼が直ぐ隣に横になっている事くらいだ

彼の世界では当然の様に同じベッドで眠っていたけれど少しの間寝床が離れているとこんなにも照れるものだとは………………っ



窓をカーテンで締め切った二人だけの世界


決してぎゅうぎゅうな訳では無いけれど普段より近い彼の気配にドキドキと騒ぐ胸を抱えた私に



「明日は7時に起きるからね。」


彼は落ち着いた声色を落とした

まるで普段と変わらぬ雰囲気で楽しさと恋心に弾む気持ちを心地好く緊張を溶く様に




「ぐずっても7時だからね。」


「………え、私ってぐずるんですか……?やばくないですか?」


「ヤバい。」


「……………っ」


「……それより明日は竹○島に行くから船に乗るよ。」


「おぉ!!!あそこ楽しみにしてたんです!!晴れますかねぇ!」


「晴れらしいよ。」


「やったぁ……!」


「起きたら直ぐ長浜港に向かう予定だからね。……朝食はどうする?」


「サラダパンにしましょう!」


「………沙夜子はそれでいいんじゃない、俺は別のにする。………スーパー探さないとね。」


「行きの途中にあるんちゃいます?」


「そういう無計画が大きな失敗に繋がるんだよ。」


「えー……じゃあ朝調べましょう……あー明日何着よう!」


「……知らない。」




いつもより少しお喋りな彼は私と歩幅を合わせる様に沢山楽しい話をしてくれて私はその優しさを噛み締めている内にいつの間にか眠りの世界に落ちていた






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