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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第8章 車を見に行く話







…………危ない…………

危うく「これにしましょう!!」と即決しそうだった………


車購入の軍資金は勿論だが全ての財布を握る彼が気に入らなければ意味がないし

そもそも決めるには早すぎる程私はまだ何も見ていなかった………




彼と二人後部へ乗り込めば軽自動車とは思えない広さを感じる


…………しかし眠るとなると……………



「窮屈だね。」


「……ちょっとね……」


彼の長いおみ足は真っ直ぐ伸びていなかった…………




「もっとデカイの無いの?運転には慣れてるから初心者用とかじゃなくていい。」


「畏まりました、でしたらコチラに!」



彼は少し気だるげながら決して不機嫌な訳では無い

しかし店員さんからしてみれば何のリアクションも感じられず無表情に淡々と紡がれては多少なりともプレッシャーを感じたのだろう……


私達が次に案内されたのは何処からどう見ても王道のキャンピングカー、キャブコンと呼ばれる物だった

軽キャンの二倍以上の大きさの車には特徴的な扉や窓が付いていた

軽自動車よりも随分と旅人感の増した出で立ちに私は微妙な笑顔を浮かべる



「なんだ、大きいのあるじゃん。」


なんて腕組みした彼はさっそく始まった機能紹介に耳を傾けている


開け放たれた扉から早速中に入った私達

最早車の概念を覆すワンフロアには四人掛けの椅子とテーブルが設置されていて、強いて車感を感じるのは椅子が車のシートと同じと言うくらいだ


冷蔵庫に換気扇、電子レンジに寝床は四つと驚き連続の本当に立派なキャンピングカー



(………………うーん……………もっと小ぢんまりした……さっきとの間みたいなんが良いんやけど………)



彼はシートで作った簡易的なベッドに無表情に寝転びながらも何処か納得していない様子で

私も同様、私達のニーズとは少し違うなぁと苦笑いを溢した





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