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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第8章 車を見に行く話







8月のある日



私達はある場所へと出向いていた


だだっ広い空の下にズラリと並んだ車



只の乗用車では無く一目見ただけで特徴的なワクワク空間に私はあからさまに浮かれている



「……………キャンピングカー!!!」






私達はキャンピングカー専門店へやって来ていた


専門店なので当たり前なのだが普通の乗用車が並んでいるのとは違った雰囲気にテンションの高い私と随分落ち着いた様子の彼はかなりの温度差がある


「どのような物をお求めでしょうか?」


とにこやかに笑う店員さんに彼は実に淡白に「キャンピングカー頂戴。」と言った時は少し笑いそうになった


そもそも私達には専門的な知識が無い旨を伝えて主にどんな目的で、と言う主旨を説明する私の隣で彼は出されたお茶を静かに飲み込んだ



「新婚旅行ですか、それはいいですね!」



笑顔の店員さんがそう言えば私はたちまち照れてしまって脳内に花が咲き乱れた




「うひひ……へへ……そうなんですぅ~」


「「……………。」」




蘇るは数日前の記憶



時間に余裕のある私達は旅行に行こうと話していた
まだまだ彼と行きたい場所は沢山ある


そんな折、実家にて皆で食事をしていたら母から「新婚旅行にしたらいいやん」と言われたのだ


新婚旅行とは普通ひとりの人と一度きりという価値観に唸った私に

「二人共時間あるんやし此方では行ってないんやから、別に行ってきたらいいやん」と母は続けた

正直私はかなり目から鱗だったが隣でモグモグとご飯を食べていた彼はサラリと「そのつもりです」なんて言ったのだ






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