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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第42章 ビーチの主役




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14時07分





再び娘と遊んでいた彼が何度目かの休憩に戻って来た

主に娘の水分補給の為である


息子は息子なりにはしゃぎ疲れたのかすっかりお昼寝タイムに入ってしまい、私としてはめちゃくちゃ暇をしていたので趣味の彼観察をしている



うさぎ柄の小さな水筒を娘に手渡している間、彼は彼で私達用の水筒を持った所だった

広い胸板や綺麗に割れた腹筋に水が滴り、それだけで目に毒な程セクシーなのに

大きな水筒を傾けてゴクゴクと動く喉仏にドキドキしてしまう

首筋から胸元、腹筋から腰にかけて何処を取っても完璧なプロポーション………




「ほんま魅惑のボディーですねイルミさん………」



思わず漏れた本音を彼は鼻で笑うと、遊ぼうとはしゃぐ娘を抱いて背中を向けた


……………………そんな背中も逞しくて素敵…………


先程から娘は彼の片脚に両手で掴まり、彼が歩き回る事でスイーッと泳げる楽々遊泳を楽しんでいる

私は元々足を浸ける程度しか遊ばないつもりだったので水遊び用の装備をしていないが、あれはめちゃくちゃ楽しそうだと思う一方シュールだなと思う



娘は笑顔なものの2人して無言だし、彼に至っては水深が変わらないようにただ同じ所を行ったり来たりしているのだ

しかもめちゃくちゃ無表情で


ぼんやり見ているとまるでそれ用のロボットみたいである



そして思うのは絶対面白くも無いだろうによくもまぁ長時間付き合っているなぁ……という事だった


彼は元々長男気質で面倒見が良い人だった

しかし父親になったからと言って普段から子煩悩なタイプでは無い

寧ろ在宅ワーク中は「今は仕事中だよ」とピシャリと断るし絶対に構わない、自身が夢中でテレビを見ている時に子供がやって来ても「今は無理だよ」とテレビを見ている

彼はやはり子供達と人間関係を築くように付き合っているのだ


娘がお喋り出来るようになってからはそれが顕著である






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