ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編
第42章 ビーチの主役
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11時16分
山道の途中、到着したのは浅い川である
私達は川遊びにやって来たのだ!
休日なのでそれなりに人がいて賑やかなのもレジャーにやって来た楽しさを盛り上げている
私達の他にも家族連れやカップル、はたまたお友達の集まりみたいなグループがバーベキューを楽しんでいた
そんな川辺で私達もレジャーシートを敷いてお弁当を食べ、いよいよ子供達待望の川エンジョイタイムのスタートだ!
……………と思っていたのだが、彼が徐ろにTシャツを脱いだ瞬間から老若男女皆の視線が殺到した
濡れぬように纏められた長い髪、シミ1つ無い色白な肌、そして何と言ってもバッキバキの肉体…………
実の所、到着してお弁当を食べている間もそれなりに注目されていた
お友達グループの女子なんて露骨にザワザワしていたし…………
わかる、気持ちは痛い程わかる、彼が猫ちゃん柄のメルヘンなレジャーシートに気怠く胡座をかいてお弁当を食べる姿は凄い破壊力だった
敢えて彼に似合わないだろうと選んだキキララのお弁当箱、それを何の戸惑いもなく手にしてびっくりするくらい上品に食事をする様は私の思惑通りめちゃくちゃ可愛かった!!!!!
兎に角、彼は何をしていなくとも目立つのだ
神に愛されし最高傑作故にそれは致し方無い…………
しかし今やどうだろう、誰がこのビーチの主役だと聞かれたら彼以外にあり得ない
女子だけならまだしも、お友達グループの男子や他のパパさん、他所の子供達まで全ての人が彼を見ていた
だが彼はそんな状況にも眉ひとつ動かさない
几帳面にTシャツを畳んでレジャーシートにチョンと置いた後、瞳をランランさせて待機していた子供達を軽々両腕に抱えた
「ほら、沙夜子も行くよ。」
「は、はい!」
慌ててバケツセットを持ちつつも心の中で…………………そうなんです……………我が愛しのビューティーダーリン……パパなんですぅ〜!!!!!と鼻高々になってしまった