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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第37章 彼がドレスを脱ぐ時は








させておいて何だが今更な罪悪感が押し寄せて




「………そ、そうですよね………すみません」



としか言いようが無い


彼の放つ雰囲気や口程に物を言う眼差しから呆れ半分不愉快半分といった所だろうか……


彼が私の真意をどのように想像していたかはわからないけれど、きっと想像とは全く違っていた事は明らかだ

彼は私を知ってくれようとしたのに……


私はもう一度彼に謝罪した後にドレスを入手した経緯や、その際彼に似合うだろうと思った事等をなるべく詳しく話した



全く納得していない様子ながら最後まで話を聞き終えた彼


しっかり反省の旨も伝えた



どうやら彼は『ドレスが似合う』=『女性的だ』と私が思っているのだと捉えたらしく、それはそれで中性的だし間違ってはいないのだが

彼の持つプライドを刺激してしまったらしい

彼は幼少期から厳しい鍛錬を重ね暗殺を生業とする屈強な成人男性な訳でそんな彼からしてみれば屈辱的に感じるのも至極真っ当だ


だけど何だって似合ってしまう中性的な所だって彼の魅力であり凄い才能で

それを伝えようと紡いだ「でも綺麗でしたよ」という私の言葉に彼の瞳が雄味を滲ませて


私は途端に赤面し固まった


すっと細められた双眼が私を射抜いて先程愛を重ねた感覚が有無を言わせず蘇る


呼吸を感じる距離まで近付いた端正な顔立ちにクラクラと目眩を覚える最中




「その結果沙夜子には俺が男だって身体で体感してもらった訳だけど……感想は?」



彼があまりにも妖艶に囁くものだから




「…………そりゃもう……重々と……」




真っ赤な顔をそのままに俯く事しか出来なかった







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