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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第37章 彼がドレスを脱ぐ時は








私は彼に今の感動を熱く語り彼が如何にスーパーでパーフェクトなダーリンなのかを語っていたのだが


当の本人は全く興味が無い様子で聞いているのかいないのか真空を見ている



「ちょっと聞いてます!?イル「それよりさ」



大好きな彼の事になると熱が入る私は大興奮のまま彼に語り続けていたのだが




「あのドレス何な訳?」




低く響いた声色に言が詰まった


先程まで無機質だった筈の彼の瞳が黒々と圧を放っている


…………………そう言えばそうだった…………



私は彼に催眠術をかけてドレスを着て貰ったのだ………………


そもそも彼はどうして…………………





「あ、あのイルミさんいつから催眠術解けてたんですか…………?」



私の催眠術は親方と娘の協力によりその精度を立証済だった

でなければ彼はそもそもドレスを着たりしないだろうし確かに成功していた筈なのだ

なんて考えていた私に大層呆れた様に眉を潜めた彼は衝撃の事実を口にした



「最初から催眠術になんて掛かってないに決まってるだろ、馬鹿じゃないの。」


「え"っ……!!!!」




最初から………………と言う事は…………




「えっ!?!?じゃあ全部………」


「演技だよ。」


「えぇっ!?!?じゃあ何で着たん!?!?私てっきり催眠術が効いてるからやと………」


「沙夜子が俺に何をさせたいのか知るためにね。」




彼が私の催眠術に付き合ってくれたのはどうやら彼なりに私の真意を見てやろうと思ったかららしい

逆の立場に立って考えてみると私だって是が非でも彼の真意を知りたいと思う



まさか女装させられるとは思わなかったけど、と言われてしまえば………本当にその通りだ……………






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