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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第37章 彼がドレスを脱ぐ時は








何度彼と肌を重ねたって慣れないものは慣れない!!!!!


普段は無表情で無機質な彼が見せる情熱的な愛を前に焦がれ続ける乙女心が慣れとは程遠い場所で高鳴るのだ


だって彼は眉を潜めて快楽に歪んだ表情すらも官能的で美しいズルい人だし

肉体だって彫刻にして美術館に飾りたいくらい完璧で一方私は……………私はっ……!!!!


起床数秒から膝を抱え込んで静かに悶えていた私だが




「具合はどう?」
 



なんて言葉と共に水の入ったグラスを差し出されてゴクゴクと喉を鳴らした



未だ止まぬ羞恥心は置いておきめちゃくちゃに喉が乾いていた


あっという間に空になったグラスは彼にさりげ無く取り上げられる



「まだ飲む?」




いつの間にか取り替えられているシーツ


自身から香る石鹸


きっちり身に着けているガウン


……………………気絶後のアフターケアまで完璧…………………



気絶した私はきっと白目を剝いて口も半開きで………汗でベットベトな上に大股を開いた私史上最も醜い姿をしている


そんな愛しさとは遠い存在に何故ここまで尽くす事が出来るのだろう………?




気絶した人間の介抱など最早介護だ


それを高貴な彼が…………



彼は駄目な奴をそれでも愛そう的な人類皆愛する神なのか……………?





「ありがとうございます、お代わり大丈夫です……て言うか……お風呂とか諸々全てありがとうございます神様」


「突然宗教がかるのやめてくれる?」


「だってイルミさんが優し過ぎるから!」



ガバリと顔を上げれば彼は話がわからないとばかりに眉を潜めた




「別に、沙夜子に無理させたのは俺だし当然じゃん。」





………………やはり神はここにいた


私は何て幸せ者なのだろう……………!!!




「イルミさん好きぃ………世間ではイルミさんみたいな人をスパダリと言うんですよ!!スーパーダーリンッ!!」


「うるさ。」






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