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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第37章 彼がドレスを脱ぐ時は








再び至近距離で目が合ってゾワゾワと背中が粟立ったのは彼の瞳があまりにも愛欲に満ちていたからだ


絶頂を迎えて敏感なままの私に再び激しく腰をぶつける彼

耳元に落ちる吐息が媚薬となってクラクラと目眩がした

私の静止の声を上塗りするように何度も名を呼ばれれば抗う術は無い


彼に強く抱き締められてしまえば身動ぎのひとつも取れず彼が欲するままに身体は深く繋がる


まるで捕食されるようにされるがままで

だけれどそれが被食者の快感になる



彼は人の命を摘むのと同じ手で酷く優しく私に触れる



あぁ……私はこの人が大好きだ、と全身全霊で実感すると同時に

彼から愛されているのだと隅々まで刻み込まれる贅沢な時間





私が何度絶頂を迎えたのかなんて最早わからなくて

ただ為す術なく欲を受け入れている内に彼は悩まし気な表情を浮かべた


一層早まった腰付に彼の絶頂が近いのだと霞がかりぼんやりとした意識の中で知る


ぎゅーっと息苦しいくらいに抱き締められて耳に落ちる声




「はぁっはぁっ………っ……イくよ……」



一際深く深く最奥を突いた彼は再び熱い口付けをくれた後に



「沙夜子大好きだよ」



耳元で愛を囁いた



________"



15時32分



彼の愛欲は一度では留まらず刺激過多で見事に気絶した私が気が付いたのはお昼ご飯の時間も遠に過ぎた頃だった




「おはよう。」



「?…………おはようございます」




ベッドで眠っていたらしい私の隣にはガウン姿が眩しい彼が横になったままスマホを見ていた



…………………私は一体何をしていたんだっけ……………?なんて呆けていたのは一瞬で


上体を起こした途端に気怠さを残した身体に瞬く間に記憶がフラッシュバックした



馬鹿みたいに素直に漏れていた声……


明るい室内…………





ただ幸せに身を任せていた最中は手放していた羞恥が怒涛のように押し寄せて一気に汗が吹き出す


きっと見苦しい姿をパーフェクトビューティーイルミ様に晒してしまった…………


うおおおおおおおおお……っ………辛っ!!!!





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