ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編
第37章 彼がドレスを脱ぐ時は
明るいからとかシャワーを浴びたいだとかそんな事を言ったけれど聞く耳を持ってもらえず太腿の間に顔を埋めた彼はその舌で甘い甘い快楽を与えた
「いやっ……!ぁぁあっ…ふ………あんんっ!」
その内長い指が体内を割り、同時にゾクゾクと肌を震わせる快感が押し寄せる
ただ甘く痺れる刺激に身体を震わせ、抗う余地なく絶頂を迎える
ビクビクと無意識的に跳ねる身体を抑えるようにシーツを掴みながら頭は真っ白になっていた
されるがまま素直に甘ったるい声を垂れ流しベッドルームが淫靡な水音で満たされて一体どれだけが経ったのだろう
酷く優しく私の名を呼ぶ彼の声
いつの間にか彼も一糸まとわぬ姿になっていた
「もう挿れていい?」
はち切れそうに熱いものが当てがわれ、きっと2人揃いの物欲しそうな表情を浮かべる彼の姿
大好きで大好きで仕方がない彼が世界中で私だけを求めてくれている
そう思える今この瞬間が溶けてしまいそうに幸せで
私は小さく頷いた
途端に最奥へと感じる衝撃
悲鳴にも似た甘い声が意識の外で漏れる
ガッシリ逃がすまいと掴まれた腰に衝撃が逃げず衝動のままに揺すぶられる景色
「………んっ……沙夜子……」
息の切れた囁き声すらも愛撫になって激しい快感が全身を巡る
じんわり汗を滴らせた身体と身体がぶつかり厭らしい水音が響く
ギシギシと軋むベッドの音は彼の旋律の激しさを物語り
そして彼を知る心と身体は待ち望んだ喜びに簡単に絶頂を迎える
恥じらいは遠の昔に溶かされて
「イルミさっ……ぁああっ!イく……っんあっ……!」
「はぁっ……ん……いいよ……イッて」
「んぁぁっ!………あっあっあっ…イッ!っ〜〜!」
一際強く甘い快感に目の前が真っ白になって彼の腕をぎゅっと掴む
脳まで溶けてしまいそうな浮遊感に流れる生理的な涙
何を考えるでもなく彼の温もりを求めて広げた腕に彼は余裕無く短い呼吸をそのままにぎゅっと抱き締めてくれた
私の全てを優しく力強く包み込んだ彼の腕が大きくて
彼への膨大な想いが愛されている喜びに満たされる