• テキストサイズ

ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第36章 あたたかな昼下り









…………まだウンチはしていないな……なんて然りげ無くオムツチェックをしつつも、きっと普段みたいに呆れた声が届くのだろうなぁ……なんて思っていたのだが………




「………俺の他に沙夜子と子供を作る可能性のある男なんている訳ないじゃん。」




耳に落ちたのは予想に反した低い声だった


…………どこで病みスイッチを押してしまったのだ…………?!


驚いてガバリと上体を起こした私に黒々闇を湛えた彼は続ける



「他にいたら殺す。」



バキバキに見開かれた目が本気だった



私の『愛菜ちゃんのお父さんなんですか?』という言葉をそのまま文字通り受け取り『貴方は本当に娘の父親ですか?』という意味だと解釈したのだろうか………

もしくは言葉通り受け取っていなくとも何かがトリガーとなりヤンデレモードになってしまっているか………

そもそも私はそんな話しをしていない

所帯地味ずいつまでも素敵な彼を見ていると度々不思議な感覚に襲われるだけで、何も本気で本当に私と結婚しているのか娘の父親なのかと疑っている訳では無い

そんな事を本気でほざいているのなら病院に連れて行って欲しい

大体彼の心配の余地は無いくらい私は盲目的な程彼が好きだし、そもそも彼以外にそのような可能性のある相手は探した所でこの世に存在しない


……………とりあえず誤解を解かねば………





「………イルミさん、私は幸せで浮かれてるだけなんですよ」



私は先程考えていた事を実に丁寧に説明する事にした


所帯地味ず素敵だから不思議に思うのだと話せば彼はすんなり普段を取り戻す



………多分これは何らかのワードがトリガーとなってヤンデレモードになってしまっていたパターンだ


私は最後に娘を抱きかかえた


「それに見てくださいよ!愛菜は私にめちゃくちゃ似てますけど、しっかりイルミさんにも似てるんですからね!」






/ 341ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp