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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第4章 儀!!








すっかり手持ちぶさたになった私をそのままに黙々と漫画を読破した彼は私が椅子でうとうとと微睡む頃に「よし、帰ろう」なんて何処か満足気に言った


小脇に抱えられた分厚い本………


全然良いのだが借りる気満々である



彼が何を借りたのかは知らないが私はそのままファッション雑誌を数冊借りて二人帰路に付く


帰り道はもっぱら漫画の感想を言い合って


途中で近所のスーパーに寄って夕飯の食材を買い込みアパートへと帰宅した





_________"



21:07





彼は帰宅してから分厚い本を広げて静かに読書を楽しみ

夕飯を終えると再び読書へと戻った


私からしてみれば彼が部屋にいるだけで幸せなので読書姿も素敵だなぁなんて暫くうっとりしていたのだが


食後の紅茶を飲みながらバラエティー番組でも見るかとテレビを付けた


暫く見ていない間に新しい芸人さんや芸能人が増えていて何だか新鮮だ、なんて純粋に楽しんでいたのだが






「結婚式の事なんだけどさー。」



なんて単調に放たれた言葉に一瞬にしてテレビの声は意識から遠く聞こえなくなった







……………結婚式………………?




…………………今結婚式と言ったのか…………………?




いまいち言葉を理解出来ず拙く繰り返した私に彼は呆れた視線を向けるが



「………………ん?………え………?……もう一回お願いします」



「だから結婚式だって、此方では沙夜子の家族が主体になるんだからしっかりしてよ。」



溜息混じりに紡がれる言葉に私はパニックを起こしていた






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