• テキストサイズ

ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第4章 儀!!








…………結婚式?!?!?




……やれやれ、みたいな雰囲気で気だるく髪をかき上げる彼だがそもそも私達はそんな話を一度もしていない

結婚式のけの字すら会話に出た事も無いじゃないか……!!!!


それなのに彼は然も当たり前に挨拶を交わすみたいに言ったのだ


今も淡白な顔が涼しい瞳で私を見ている



わははは、とバラエティー番組から聞こえる笑い声の合間に




「………私達結婚式するんですか……??」




まだ自分の事だと受け止め切れずに戸惑った声を漏らせば彼は分厚い本を開いてクリっと首を傾げた




「とは言え此方では俺の世界と何かと勝手が違っているから色々調べていたんだけど沙夜子って実家に置いたままの私物とかあるの?」



彼の質問の意図はさっぱり解らないが呆けたまま


「…………多少は」


なんて無意識に呟く


突如伝えられた結婚式というパワーワードは彼の口振りから決定事項なのだと思う


………いつから決まっていたのかなんて知らない


私は全くの初耳の筈なのに彼は何の戸惑いも無く「成る程」なんて頷いている





…………いや、まぁ………嬉しい!



感覚的には嬉しいに違いないけれど普通こういう事は二人で決めるべき事なのでは…………?


という常識は全く通用しないのだと痛感した


結婚式とはこんなサプライズ的に決まる物なのだろうか……………?







/ 342ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp