• テキストサイズ

ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第4章 儀!!




________"



13:32




冷房の効いた館内は静かにページを捲る音だけが聞こえる


そんな中私は雑誌コーナーにて借りる雑誌を吟味していた


流行りのメイクや洋服の着こなしがわからなければ何かと不便だ


前々から別に流行の最先端を行くタイプでは無いけれどふんわりとくらいは把握していたい

仮にも彼の隣を歩く女がダサいなんて致命的である

自分の年齢に合った雑誌を数冊胸に抱いてぼんやりと辺りを見渡す



図書館に到着して直ぐに彼はふらりと何処かへ消えたのだ……


やはりマイペースなのは変わらない


せめて目的地がわかっていれば動けるのだが三階建ての立派な図書館の中で何処へ行けば良いのやらわからず


私は一先ずコミックスコーナーにて不在だった間に出た漫画を読む事にした

多分彼が私を見付けてくれるだろうという楽観的な考えに落ち着いたのだ

広大なだけあり流石の取り揃えに唸りながらもオタク魂に火の付いた私は読書に勤しみ


どれだけの時間が経ったのか


夢中になっている内にあらゆる漫画を最新迄読み進めてしまっていた


…………そろそろ彼を探そう…………



なんて本棚から振り返ってぎょっとした


そこには平然と漫画を読み開く彼の姿があったのだ


大袈裟に驚いた私を、最初からいましたけど?みたいな顔で見据えた彼は「最新読んだらこっちに貸して」なんて淡々と言った



「……あ、はい」



「どうも。」



「…………」


「…………。」




彼は私の部屋でよく漫画を読んでいた

多分暇だったのだろうけど一応続きは気になっていたらしい





/ 342ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp