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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第25章 運命のその日




________"





その後私は、うわ言の様に嬉しい嬉しいと繰り返し、彼と神様に感謝の言葉を贈ったりと忙しなく泣き続けて



「………落ち着いた?」


「はい!」



彼の胸元は私の感涙によりびしょびしょに濡れていたけど彼は何も言わなかった


何だか不安に思っていたのが嘘みたいだ

いや、勿論責任は重大だし色々と考えて行かないといけないけれど今の私はとにかく感動で溢れていて



「明日病院に行こうか。」



と、彼が言うまで正確な確定では無いのだとすっかり忘れていた



「………………」


「?」



(………………………………っ)



私はちゃぶ台を叩いて立ち上がった



「明日なんか待たれへん!!!今から調べる!!!!」


「えっ。」




生命の喜びを知った私に明日迄の猶予等無い

現に、些細ながらも母親を自覚しつつある私は無意識にお腹の刺激を避ける為に緩やかにちゃぶ台を叩いたくらいだ


もう白黒付けたい


つい先程自覚し始めたくせに実はいなかったなんて絶っっっっっっっっっっっっっっっ対に心底嫌だと思っている



「ドラッグストアー行きましょう!!!!」


「今から?」


「今すぐです!早く!!」



そうして彼を急かした私は普段より随分と段差や階段に気を付けながら買い物を済ませて


緊張の面持ちで妊娠検査薬の結果を待った









勢い良く開け放った派手な扉の音に釣られて説明書に目を通していた彼の視線が私に向けられる





「…………陽性でした!イルミさん!!やったぁ~!!!!」


その場で嬉々として万歳を繰り返す私と何処かの偉い人みたいに無表情でパチパチと拍手を送った彼は、次の日仲良く産婦人科へ出向いたのであった








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