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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第22章 美景








鼻を抜ける香りまで上質なウィスキーを喉に流した私に先程迄のふて腐れは微塵も無い

寧ろ見目麗しい彼等をおつまみにして飲もうと閃いてしまっては荒ぶるテンションを抑えているのに必死だ


…………………ふふふふふ…………まさに至極!!!!!


こんなの貴族の遊びじゃないか………!!!!!



いつになく真剣な面持ちの二人


いやはや………二人並べば壮観だ………



クリクリとした垂れ目は女子も嫉妬する可愛らしさ、端には薄く笑みを含んだ唇
その甘いベビーフェイスに交ざる闇が危うい色気を放って目を奪うクロロさんと

濡れ髪から覗く白い肌、輪郭をくっきりと表す長い睫毛
猫目がちな瞳で鋭い視線を向ける彼は特有の気だるい雰囲気に色香を漂わせて魅了する


彼はとびきりの美形だ


幾度と無く痛感してきた


彼の隣に並んで霞まぬ美形は日常の中で易々と見当たらず、その孤高の美貌に惚れ惚れする事は数知れずあった



しかし彼の隣に存在し霞まぬ魅力を発揮するクロロさん


美形過ぎて逆にびびる………



勿論言わずもがな私は彼の虜なのだが、日々彼を見詰める事で培われた美形センサーが高らかに響く


タイプ違いの美貌を一辺にこの視界に映せる今この時に素直に感動していた


…………ここにヒソカさんが居ればそれこそ選り取り緑の美景の完成ではなかろうか!!!!!!



なんてゴクゴクとグラスの中身を飲み干して手酌でお代わりしながらも私は幸福の溜息を吐いた


………そう言えば私はヒソカさんに挨拶する暇も無く此方へ帰って来た

あの無人島で過ごした日々でグッと縮まった心の距離

今は何処で何をしているのだろう

きっと凄く強いヒソカさんの事だから元気に過ごしているのだろうけど

唯一私達の恋を応援してくれた異世界の友人だ

いつの日かまた会いたいなぁ………なんて…………





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