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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第20章 食事の合間のお喋りは







旧三○ホテルの一角にはこんな事が書いていた

古い建物につきもののちょっと怖いお話し……2階の1、2号室でスキップしている女の子やその他に会えるかも…………と


それまで様々な事を説明してくれていた看板が突然毛色を変えた事に私は酷く動揺した

さっきまでタメになるいい事を教えてくれていた看板が突然私を脅したのだ………っ


妙にバクバクしながらも彼の傍に寄り恐る恐る部屋を進んだ


私はどうにも騙し打ちで苦手なホラーと接触する機会に恵まれているらしい

全然そんな機会望んでいない………

途端に薄暗さが不気味に思えて怯える私だったが例の部屋でおかしな現象に出会う事は無かった

………それよりも怯える私を然り気無く抱き寄せてエスコートする様に平然と歩く彼がかっこよ過ぎて………………ッ


その後私はエレガントな洋館にて思いを馳せるスーパーエレガントな彼の姿を半狂乱でカメラに収めた

淑女気分なんてどうでもよく、美しい彼の姿を片時も逃したくなくて鼻息荒い不審な人物になっていたが

彼はまるで他人の様に素知らぬ顔で壁や天井を眺めていた



「………ほんまああいう不意討ちはやめて欲しいです………怖い……」


「冷静に考えて沙夜子の変貌ぶりの方が怖いでしょ、あの子供も………………………」


「……………………」


「………何か頼む?」


「………ねー!!!!ちょっと待ってくださいよっ!!!子供!?子供って言いました?!?!そんなん居ませんでしたよね?!」


「は?何の話?」


「イルミさんー………怖いぃ……やめてくださいよぉぉぉ…………何か見えたんですかぁ?!?!」


「うるさいな、パスタ頼んじゃうよ。」



私の耳が悪いのか………いや、確実に彼は子供と言った

呆れ顔でメニューを広げ見せる彼は白々しい程に話を反らす




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