第19章 彼と私のヒトコマ

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目覚めると彼は隣に寄り添う様に眠っていた

綺麗な寝顔にいつも息を飲む




もしかして私の心情を察して添い寝してくれた…………？

いつの間にか彼に取り上げられていたらしいイルミ・ザ・ビューティー・ヘブン(写真集)を見る限り

もしかしてヤキモチを妬いてしまったとか………………？




(ふふふふふふふふふふふふっ！！！！)



かっ可愛い………！！！！！可愛いぞ成人男性ッ！！！！！


緩く拳を作った大きな手、そして彼に似合わないだろうと選んだアヒルちゃん柄のブランケットを躊躇無く使用している素直さまで全てが常軌を異して可愛いッ！！！！！！


ぼんやりしていたものの薬を飲んで寝ていたお陰か妙に元気でハイテンションになる


そしてやはり……………



(カーーッ！！イケメンッ！！！！)


近くで見れば見るほど整った姿形はまるで作り物の様に全てのパーツを形取りこの世の美貌が集結しているのでは……なんて真剣に考える


そんな彼に触れたくてドキドキしながらもそっと伸ばした指で唇に触れた時



途端にパッチリ開いた大きな瞳





反転した身体




気が付いた時にはニヤリと意地悪に唇を歪める妖艶な目付きの彼に組み敷かれてしまっていた



驚愕の余り口から心臓が飛び出しそうになりながらも言葉を発そうと僅かに開いた隙間


しかし黒髪のカーテンが降りた頃にはねっとりと絡められた舌に塞がれて言葉は何も出て来なかった