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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第16章 星降る夜の私達




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満天の星空を見るのは人が集まる迄暫く時間が掛かるらしい

人が沢山集まった後に辺りを照らすライトを一斉に消して初めて夜空と対面という訳だ


辺りの人がレジャーシートを敷いてゴロンと寝転んでいる光景には驚いた

皆高確率でレジャーシートを持っていて、寝転んでいないのは私達と他1グループくらい

そういう事は教えておいて欲しかった


…………まぁ………私のリサーチ不足なので仕方ないが…………


それよりも……………







「………寒い"!!!」



「…………………。」




めっちゃくちゃ寒かった


ゴンドラを降りた先は標高約1400m


そりゃ地上よりも寒いに決まっていた



寒いだろうと思ってがっつり厚手のパーカーを着てきたけど全くの無意味で

天体観測慣れしているらしきガチな人達に至っては真冬さながらの完全防寒である


先程迄のイチャイチャムードでヒートアップしていた体温はみるみる冷めて

今はガタガタと震えながら肩を擦っている



私の脳内妄想はこうだった


『星沢山見えるかな』なんてライトオフの時をソワソワと待つ二人
少しの肌寒さを利用して然り気無くぴったり隣に寄り添って

『綺麗ですね』と言い合い目が合ったその時にどちらともなくキッス…………!!!!!!



しかし現実は全く違っていた


今の待機時点で寒さが尋常ではない


いや、私の準備不足が招いた結果なので設備が悪いとかではなく

自然豊かな村のゲレンデは山の猛威を奮っていたのだ


観賞時間は約30分


果たして私は凍死せずにいられるのだろうか…………?



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