第16章 独占欲
下着を上にずらされる。すぐに胸の中心部に指の腹が触れてくる。鋭敏な場所を捏ねられていると少しずつ感覚がおかしくなってくる。下手な声を出さぬよう、必死に呼吸を噛み殺した。
背中のファスナーを解かれワンピースを取り払われれば身体が露わになってしまう。
部屋の照明だってそのままであるし、酒と散らされた雑な愛撫により火照る肢体はほのかな色味を帯びているのが 自分でもわかるくらいだ。
イルミは胸元に顔を寄せてくる。
ふっくら主張する頂を何度か舐めた後、それを口内におさめてしまう。吸い付かれ転がされていれば、流石に背筋がしなってくる。
「…っ、…」
固く目を瞑っていれば、いよいよ脚を開かれる。
間髪を入れずにイルミの指は、下着の中にまで侵入してくる。濡れているソコはイルミの指をきちんと受け入れ きゅんと甘い締め付けを起こす。
「…や…っ」
「優しくしてなんて言っておきながら、ちゃんと感じてるみたいだね」
「…違、…っ!…」
ショーツを脚から抜かれ、両脚を固定される。
ゆっくりナカを侵食する指が もう一本増やされ、ざらつく所を執拗に攻めてくる。愛液が絡みつく音が漏れてきた。
羞恥も相まり、頭に一気に血がのぼってくる。
秘部に意識が集中し下半身がふわりと熱くなる。目元がじわじわ滲んでくるのがわかった。
「……っ、……ッ」
「昼間オレに言ったよね。考えて行動しろって」
「……………」
「リネルこそ、そうした方がいいんじゃない?」
潤む瞳を向けてみても、イルミはどこまでも冷ややかだ。
今に始まったことではないが、事情に酔う様子もなければこちらを気遣う素ぶりもなく 自分のペースでことを進めてしまう。落ちる髪を半端にかきあげ上着を脱ぐと、下半身までを緩め出している。
中途半端に触れられた秘部に明らかな質量が重なる。
かたく目を閉じれば、涙が薄く頰を伝う。
「っ……んっ!」
「何を企んでる?リネル」
「企んでなんか、……あっ、!!」
「まぁいいや」
「………………っ」
「続きしようか。」
今夜のイルミはどうにも荒っぽかった。
単純な形でいとも分かりやすく独占欲を現すイルミは、思っていたよりも扱いづらいのかもしれない。
痺れる頭で、そう考えざるを得なかった。