第75章 妊娠記録④おねだり
「…、ッ」
最近では 敏感で仕方のない胸を下から押し上げられた。すぐに頂を探し出すイルミの指先は 器用にそれをなぞってくる。愛らしく刺激に応える突起は 布の上からでも硬くイルミの指の腹を押し返していた。
イルミは この状況での第三者を無視するように胴体部分をきれいに避け リネルの内腿撫でる、その手はすぐに上へと向かった。めくれた寝着の間から長い指が潤う箇所を辿ってゆく。
直に手を差し込まれ蜜の溢れる秘部をなぞられれば、先の展開を脳が予想するし 物理的刺激から身体がビクンと緊張する。
「ッ、あっ」
「加減がわかんないよ」
呼吸に合わせて大きく動く腹部に イルミの視線が飛ぶ。そんなものはリネルだってわからないし イルミは言った所で手加減などしない気もする、理性が崩壊した今の思考では配慮なんかして欲しくないとすら思う。
「必要ないか。こんなにしてるし」
「ぁっあ、…っ」
指が秘部の中に深く侵入した。喘ぎを飲み込むように唇を塞がれると 熱い舌が重なってくる。少しの息苦しさと淫らに変えられる秘部の中が暖かく快感で、どうしようもなくなる。
抽送を繰り返す指に 少しづつ速度をつけられれば、蜜が溢れてぐちゅぐちゅいやらしい水音が出てくる。口内を犯され 喘ぐ声を奪われているから、それが余計に耳に付き 羞恥と興奮に煽られる。
「すごい濡れ方。そんなに気持ちいい?」
「あっ…ぁ、はぁ」
「どうなの?リネル」
「気持ち、い…っ、もっと」
口元を開放され指の数を増やされれば、動きに合わせて悲鳴にも似た高い声が出る。より強い圧迫感とぬくもりが欲しくて 濡れた瞳をイルミに向け 必死の声を出した。
「ッ…イルミ、…」
「なに」
「早くっ」
「早くってなにが?」
「来て?挿れて…っ?はやく私の中全部 イルミでいっぱいにして?」
「ほんと積極的だね」
たまにはそれも悪くない、それなのに今の異例な体型は極めて残念である。イルミはそう言いたげに 控えめに身体を被せてくる。その割りには行為自体は対して優しくはなかった気がした。