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〈H×H 長編〉暗殺一家の嫁

第67章 再び日常


数日後。


ミルキと連携し 家ではそれなりにシルバの依頼を進めている中、リネルは本職であるハンター協会の本部にて 珍しくパリストンと睨めっこをしていた。


「…なんでですか…」

「なんでって僕のセリフですよ、貴女がお休み欲しいって時期はまた出張の仕事をお願いしたいのでお休みは出せません」

「聞いてませんっ」

「新婚だけど出張の仕事大丈夫だって言ってたじゃあないですか」


リネルは困り顔をパリストンに向ける。


「お願いしますよ、そこを何とか…」

「う~ん…でも珍しいですね、リネルさんの方からお休み欲しがるなんて。何かありました?」


身を乗り出して顔を覗き込んでくるパリストンに 控えめに告げた。


「その、共働きだと…なかなかお休み合わないので」

「ああ、そういう理由ですか」


諦めたような声でそう言った後、パリストンは腕を組んでみせた。


「わかりました、調整するようにしますよ。リア充真っ最中のリネルさんのためにも」

「え?ホントに?!ありがとうございます」

「その前にやってもらいたい事もあるので、お願いしますよ」

「ええ、わかってます!」


パリストンの事であるからまた雑用を幾つか持ち込むのは目に見える。だがそれくらいは仕方ない。リネルはそう自分に言い聞かせた。



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