第64章 翌日
乱れた裾から露わになる太ももを甘く摩り上げあげながら イルミはからかうように昨日の様子を語ってみせる。
リネルは半ば怒るような顔をして、焦る声を出した。
「…ちょっと やめて、からかってるの?!」
「少しね」
「仕事だって言ってるでしょ!離してっ…」
「やだ」
「いい加減に…っ…!…やぁっ…」
すぐに秘部に手を伸ばされ下着の間から長い指を入れられる。昨日の行為を思い出すその快感に思考を乱される中 リネルは頼み込むように弱い声を出した。
「あ、じゃあ今日はなるべく早く帰るから…ね?…帰ってからにしようよ…っ」
「夜はオレが仕事だし、また数日いないよ」
「えっ、……そっか」
リネルはあからさまに残念そうな声を出す。イルミはリネルの首筋に残る赤い痕を指先で柔らかく撫でた。
「寂しいの?」
「え…」
「これが消える前には多分帰れるよ」
「っ、…」
重ねるように首筋に唇を落とされると、リネルはそれを引き離して 真剣な顔つきでイルミを見つめて言った。
「大丈夫。私寂しくないし」
「リネルなら言うと思った」
「そんな事より安全に仕事することを第一に考えて」
「それは当然だけどね」
イルミは再びリネルの首筋に誘うように舌を這わせる。
いつの間にかどんどん潤いを増す秘部から朝に不似合いな卑猥な水音が溢れ出す。リネルはイルミの髪をきゅっと掴んだ。
「い…いい加減にしないと、……ほんとに怒るよっ」
「こんなにしておいて?」
「んっ…っ…あぁ…」
奥まで指を入れ込まれると 背がピンと弧を描く。
湿りを帯びるソコは昨日の深く強い感覚を、生々しく反芻してしまう。
イルミは勝ち誇るように少しだけ目元を細くする。
「怒りたかったら怒りなよ」
「…っ…怒った……ッ」
「ふーん」
「…遅刻……、しちゃうよ…っ」
「まぁ何とかなるんじゃない?」
無駄な抵抗を嘲笑うように イルミはリネルに思い切り身体を押し付けた。