第63章 翻弄
身体を倒し 先端を光らせる液を 舌先で味わうように舐めとる。根元を片手でそっと扱きながら器用に舌を動かす。夢中で自身の唾液をソレに絡めていると、卑猥な音がその場に響いてくる。
急に、頭をやんわりと抑え込まれた。
「リネル 咥えてよ」
「んんっ、…ん」
そのまま奥までソレを熱い口内に収めると 上からイルミはリネルの髪を握った。
ゆっくり口でソレを出し入れし、舌先で先端部分を刺激する。
奉仕する姿を見せ付けるように 目線を上げると、すぐにイルミと目が合った。こんな様を見られているのは堪らなく羞恥心を煽られる。リネルは2、3度 視線を不自然にそらせていた。
リネル自身も興奮が高まり 行為がどんどんエスカレートする。
少しの優越感を覚え 一旦ソレを離しイルミに言葉を投げてみる。
「…はっ…イルミ…気持ちいい?」
「気持ちいいよ」
「…もっと、する?」
「して」
導かれるよう、リネルは再びソレを咥え込んだ。
自身の秘部にじんじんとした熱を感じる。口内の大きなモノで秘部のナカを乱される事を想像するだけでトロリと蜜が流れる。取り憑かれたように目の前の行為に没頭した。
「んっ…んん…っ…」
「……………………」
イルミは 必死に自身を咥えるリネルを見下ろした。
この光景は嫌いではないし、いつになく興奮しているのはリネルだけではないようにも思えた。このままその口を欲望で汚してやりたいとも思うが、リネルの思うままに事を運ばれるのは少し気に障る。
イルミはリネルの頭をそっと引き離した。
リネルの唾液が生暖かく糸を引く。
「ストップ」
「…んっ…」
「あんまりされると出るよ」
「…いいよ?このまま、イっても…」
「なら今日は、リネルの中でイカせて」
「…え…っ…」