第58章 疲れ

日付も変わりそうな時間にリネルはゾルディック家に帰宅した。




「はぁー………」




自室に入るや否や 倒れこむようにベッドに横になった。

パリストンとお茶をしたのが気分転換にもなり そのおかげか時間はかかったもののなんとか報告書の目処もたった。

とにかく ここ数日 仕事とプライベートが落ち着きなく忙しく、久しぶりに感じる重苦しい程の身体の疲れに目を瞑っていた。





「疲れた……」





考えねばならない事がまだあるとは思うものの頭が思うように働かなかった。


薄く目を開き目線だけを部屋の壁面扉に向けた。
隣室に人の気配はないし、昨日の電話の感じからいってイルミは今日帰る事はないように思う。

リネルは再び目を瞑った。





シャワーくらいは浴びたいと思いつつも、知らずのうちにリネルは眠りに落ちていった。