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〈H×H 長編〉暗殺一家の嫁

第57章 会話


そして ハンター協会本部に帰り、リネルはパリストンの前にいた。


「リネルさんが迅速に調査を済ませてくれたので本当に助かったな、ご苦労様」

「いえ、案外警備が緩かったですし」

「早速本件、対処を回しますね」

「よろしくお願いします…!」


スノークロノス社から持ち帰ったデータのコピーをパリストンに渡し 無事に報告も終え、リネルは仕事の終結に大きく一呼吸ついた。







その後 自席でスノークロノスの件の報告書を中心に仕事を始め数時間後。
目元を寄せながら作業を進めるリネルの前にパリストンが顔を出した。


「ちょっと休憩にお茶でもしません?」

「えっ」

「貴女も働き詰めでお疲れでしょうし。有名行列店のドーナツあるんですがいかがです?」

「……行列店て。忙しい身でそんなのどうやって買ったんですか?」

「たまにはリネルさんとお茶しようと思ってバイトの子に買いに行ってもらいました。」


パリストンはドーナツの入った箱をポンと叩いて見せた。
そういえば昼食も取っていなかった事に気付き、リネルは息を付きながら返事を述べた。


「ありがとうございます。では遠慮なくいただきます」

「はは 良かったです」

「コーヒー淹れましょうか。お互い徹夜ですしね。超濃~いやつ」

「僕はそんなことないですよ。ちゃんとメンテしてますし」

「昨日タイミングよくメール返しておいて何言ってるんですか」


身体は疲労しているが、仕事が収束に向かっていることに心は久しくほっとする。リネルは席を立ち 給湯スペースへ向かった。



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