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〈H×H 長編〉暗殺一家の嫁

第56章 回答


翌日。


「それでは今日もよろしくお願いします」

「はい」


今日も何食わぬ顔でスノークロノスの調査を実施する。
昨日よりも少し表情の険しいリネルにレオリオが小声でこそりと声をかけた。


「よっ」

「レオリオ、おはよう」

「なんか顔色良くねぇな、大丈夫?」

「昨日あれから、もう一仕事があったから寝てなくて」

「そっか。大丈夫か?」

「うん。仕事中は死んでも倒れられない」

「鬼だな仕事の」


リネルはまたも形式的な企業内の調査をはじめた。

昨日と同じように完璧と言える対応であったが 今日はその違和感の正体を既に掴んでいるし、一刻も早く仕事を終わらせ内容をハンター協会本部へ持ち帰ることを考えていた。





「2日間、調査にご協力いただき大変ありがとうございました」

「お疲れ様でした」

「結果は後日、まとめてお知らせ致します」

「ええ、よろしくお願いします」


昼前、外部の人間が社内にいる状況すら都合が悪いと言いたげに スノークロノス側の対応も迅速で、 予定よりも随分早くにリネルの仕事は無事に終結した。


「じゃあなお疲れ リネルちゃん。しっかり休めよ」

「うん。またどこかでね。クラピカにもよろしくね」

「ああ」


レオリオにも挨拶を述べた後、リネルはその足ですぐにハンター協会へ向かうべく帰路を急いだ。


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