• テキストサイズ

〈H×H 長編〉暗殺一家の嫁

第46章 家出


「へぇ、結構ウマいじゃん」

「すっごくおいしいよ!!」

「まぁ普通かな。」


リネルは三人各々の評価を聞き、内心ホッと胸を撫で下ろしていた。


「よかったー……料理なんかしたの久々だし…自分で言い出したはいいけど実はちょっと緊張してた」

「ま、うちにいたらやる必要ねーもんな」

「そうなの?こんなにおいしいのに勿体無いなぁ、たまにはしたらいいのに」



ヒソカはからかうような口調でリネルに言った。


「リネル、ボクは別に褒めたわけじゃないんだけど」

「わかってるけど。……え、そんなにおいしくない?」

「だから普通。良くも悪くも」

「普通って何それ。どっち?おいしいか、おいしくないか」

「家庭的な味」

「ヒソカに家庭的って言葉が似合わなすぎるんだけど」

「オレも同感」

「失礼だな」


リネルは少し気まずそうな顔をして、目線を下に向けた。


「……。別においしくないならそれでいいけど。」

「ウソウソ♡家庭的な味で普通においしいよ」

「ほんと?…言い方が微妙だけど」

「正直な感想だけど?」

「普段は嘘つくくせに」

「クク、むくれるなよ」




ムッとした顔をするリネルと 面白そうに笑うヒソカを見ながら、ゴンはキルアにこそっと話しかけた。


「リネルとヒソカって、仲良かったんだね」

「まぁ、知らねーけど。家出先に選ぶくらいだしそこそこはじゃねーの?」

「なんかさ……リネルとヒソカの方が新婚さんみたいだね」

「はぁ?ゴンまで何言い出すんだよ!」

「キルア、思わない?」

「……別に思わねーって!」


キルアは大きな溜息をついてから、手元の料理を口に運んだ。




/ 497ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp