第46章 家出
「わ、うまそう!すげーじゃん」
「見た目は合格。でも料理は味だよ」
仕上がった料理を広いテーブルに並べ、四人は食卓を囲んでいた。
ゴンはリネルに笑顔を向けた。
「リネルは手際いいし料理上手だったんだね!」
「いやいや、ゴンが色々手伝ってくれたからだよ」
「いい奥さんだねー」
「いや全然。普段奥さんぽいこと何もしてないし」
「そうなの?勿体無いよ!仕事頑張ってるリネルもいいけど今日みたいな姿もオレはいいと思うよ?」
「あはは、そうかな…、ありがとうゴン…」
照れるような顔をするリネルと笑顔を見せるゴンを見ながら、ヒソカが独り言のように言った。
「リネルとゴン、ほんと仲良いね。妬けちゃうよ」
「……。」
「キルアが」
「はっ?黙れよ!」
「キミも……恋敵が多くて大変だね」
「だっから何の話だよ!」
「しかもライバルが強力だし」
「だから何でそうなんだよ!!」
何やらツッコミを入れているキルアにゴンが口を挟んだ。
「どうしたのキルア、早く食べようよ!」
「あ?そーだな」
「冷めちゃうしね、いただきまーす!」