暖かい氷を私にください。《ユーリ!!! on ICE》
第3章 寒い 〜It's chilly〜
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顔を洗い終わって着替えを済ませた。
旅館のホールに足を運ぶ
『あら、ちゃん!おはよう!』
勇利のお母さんが挨拶をしてくる
『おはようございます!今日も寒いですね!』
『そうなのよねぇ、珍しく雪があまり降らない長谷津にもこんな沢山雪が降るんだから!』
私達が住む町、長谷津は忍者屋敷の様な城がある海に面した町。
九州だから雪が降るなんて少ないのだが、今年は珍しく沢山の雪が降った。
『雪かきしてきましょうか?』
気を利かせそう言う。
『あら、いいの?助かるばい!勇利にも手伝わせたら良かねぇ!』
『勇利はどこですか?さっきから見当たらないんですけど…』
『勇利ならまたアイスキャッスルにでもいるんじゃなかね?』
『わかりました!迎えに行ってきます!』
マフラーを首に巻いて、旅館を後にする。
アイスキャッスル長谷津までの道を私は眺めながら足を進める。
忍者屋敷の城が見える。
こみ上げる感情を隠すように私は急ぐように向かう。