暖かい氷を私にください。《ユーリ!!! on ICE》
第12章 再開
ヴィクトルがSNSに写真を上げてから、ゆ~とぴあかつきとアイスキャッスルはせつには報道人とヴィクトルのファンで溢れかえっていた。
特集番組を組みたいやサインがほしいなど一生に一度あるかないかってくらいの人が押し寄せてくる。
その頃、私はマスクをしてジムに行ったり体づくりをしていたんだけどヴィクトルはと言うとリンクでプログラムを滑っていた。
長谷津の町を歩いて人間観察でもしようかと商店街を歩いていると、
『おい!そこのババァ!』
と聞き慣れた、でも少し低めの声が聞こえてきた。
『は?』
後ろを振り返るとヒョウ柄のパーカを羽織った、金髪のロシアンヤンキーがたっていた。
『久しぶりじゃねぇか』
『ユーリ?』
『顔も忘れちまったのかよババァ』
『いや、身長高くなってるし、髪伸びてるし...。』
ジュニア時代の彼を思い出すが顔以外が変わっている。
『お前とヴィクトルに会いに来た。ヴィクトルはどこだ?』
『ヴィクトルなら、アイスキャッスルはせつで滑ってると思うけど...』
『行くぞ!』
そう言ってユーリは私の手を引いてアイスキャッスルはせつに向かった。
ユリオside
長谷津駅の入口にあるキモイ銅像を見た後、いつの間にか俺はさびれた商店街を歩いていた。
するとたまたま見つけた活かした虎のパーカーを俺は見つけてしまった。
『クソやばい...。オシャレじゃん!』
俺はつい買ったばかりのパーカーを着てSNSにあげてしまった。
ヤコフ『ユーリー!お前まで何故日本に行ってるんだァァァ!!!』
『あ、バレた。』
『シニアデビューを控えた大事な時期だってわかってるのかァァァ!』
『だぁかぁらァァァ!!!!ヴィクトルに約束守ってもらうまでロシアに帰らねぇから!!』
そう言って俺は無理やり電話を切った。
そしてまたヴィクトルを探していた時、俺は身に覚えのある後ろ姿を見つけた
俺は息を思いっきり吸ってそいつを呼んだ。
『おい!そこのババァ!』
そいつは俺の方に振り向くと目を大きく開いた。
『ユーリ?』
あいつはジュニア時代から容姿が変わった俺にビックリしていた。
それから俺はあいつの手を引いてヴィクトルの元へ向かった。