暖かい氷を私にください。《ユーリ!!! on ICE》
第11章 選択そして贅沢
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ヴィクトルが選んだ曲に理由がないわけがなかった。
多分、グランプリファイナルで滑り、4回転フリップが入ってるこのプログラムに興味があったのだろう。
演技を始め、前回と同じく4回転フリップ前まで無事に飛びきった。
次の4回転フリップに意識を集中させる。
今度も成功出来ないかもしれないでも。
(飛ばないよりまし!)
私は思いっきりジャンプをして4回転回りきる。
タイミングよく着氷してプログラムを滑り切った。
久しぶりの演技に体力を使いすぎた。
(もう歩けない。)
私はあまりにも息が上がるもんだからリンクの上で寝そべる
すると勇利とヴィクトルが心配そうにこちらに滑ってくる
二人ともあまりにも心配そうな顔をしていたから私はおかしくなって
声をあげながら笑った
『相変わらず女王の名に衰えない演技だったね』
そう言って褒めてきた。
『ただプログラムを滑っただけだよ。それに前よりも軸がぶれるし表現力とか落ちし...。』
しばらく沈黙が続いた。
『ねぇ』
『ん?』
ヴィクトルの綺麗な目が私を離さない
『復帰しない?』
そう言われた。正直まだ決心はついていない
でもいつまでも引きずってはいけないことは私が1番分かっていた、でもここであっさり『うん』と言うには物足りないので意地悪を言ってみる
『じゃあ、ヴィクトル。私が思わず頷いてしまうくらいのセリフを言ってみてよ』
これならあのヴィクトルだって困るでしょ
ただからかってみたかった。ただそれだけなのに
『え、それだけでいいの?お安い御用だよ!』
「えっ?!」
『、復帰してくれないと君のこの可愛い寝顔を僕のSNSに載せるね(^^』
(´^p^`)
『そ、それ私が病室で寝てる時の...』
『バッチリ撮らせてもらったよ~!本当は誰にも見て欲しくないんだけどがそこまで言うなら、』
『分かった!分かった!!!復帰するから!』
ヴィクトルの方が上手だった。
その頃勇利とマッカチンは
『マッカチン帰ろうか。』
『わん!』
いつの間にか帰っていた。
が復帰か...!!
勇利は嬉しさを強く噛み締めた。