暖かい氷を私にください。《ユーリ!!! on ICE》
第11章 選択そして贅沢
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次の日の朝、私は退院するために荷物を整理していた。
お医者さんから何かまたあるといけないからたまに検査しに来なさいって言われた。
あの家にはヴィクトルがいる。それを考えただけで何が起きるか分からなかった。
真利お姉ちゃんが迎えに来てくれたから私は車に乗って病院を後にする。
私は気絶してから2日目を覚まさなかったことを車の中で聞いた。
四日ぶりのゆ~とぴあかつき。
玄関を開けると突然、スタンダードトイプードルが飛び込んできた。
『きゃ!』
私は後ろに倒れて尻もちをつく。
『ヴィっちゃん?!でもよく見たら違う...。』
『こらこらマッカチン!に飛びつかないの!』
と勇利がでてきた。
『おかえり。大丈夫?』
『うん。ただいま勇利、この子もしかしてヴィクトルが連れてきた犬?』
『そうそう!マッカチンって言うんだ。』
『勇利が小学生の頃言ってたね笑』
と懐かしくなった。
『私ちょっと着替えてくるね』
と自分の部屋へ向かった。
(そう言えば、勇利、ヴィクトルになんて言ったんだろ...。)
私は不思議になった。
そして部屋で着替えて上半身だけ下着姿になった時、
廊下から凄まじい音がした後、勢いよくドアが開いた。
『!おかえり!今からアイスキャッスルに、い、こう...ん?』
『『・・・・・・・・』』
私の顔が真っ赤になる。
『きゃー!!!!ヴィクトル、出ていって!!!!!』
私は病院以上の声で叫んだ。