暖かい氷を私にください。《ユーリ!!! on ICE》
第7章 衝撃
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信じられない…。
私の目の前にあのヴィクトル・ニキフォロフがいるんだもん…
ヴィクトルは長谷津城を撮り終わると
『それにしても、、すごく逃げ足が速いんだね!追いかけるのに必死だったよ』
『それはどうも…』
あなたの方が早いんですけど…。
あ、
『ねぇヴィクトル…。』
『なんだい?』
『なんで、グランプリファイナルを終えたら休むの?私の演技を見て何を感じたの?』
それがホントに疑問でしたかなかった。
大会にも出ない私に、ヴィクトルが興味を持つはずがない。
『んー。何を感じたかと聞かれたら答えに困るんだけど…。』
『困るんだけど...?』
『君の演技をもう一度、グランプリファイナルで見てみたいなと思ってね。』
もう一度?
私がスケートをやめる前はもちろんグランプリファイナルに出ていた。
ヴィクトルの演技だって見たけれど彼と話したこともなければ、顔を合わせたこともなかった。
そんな関係の私に...。
『何故?』
私は心に秘めた疑問を抱えきれず彼に問いただした
すると彼は恥ずかしいそうに
『話せば長くなるよ…?』
と、一言漏らした。