• テキストサイズ

卵焼きは甘い派ですか?【ONE PIECE】

第7章 弟の進路



「今朝のトラファルガー先生見た!?スーツ姿、超カッコ良かったんだから!」
「写真がSNSで回ってきたよ〜。待ち受けにしちゃった」
「北海道の大学に呼ばれたんだってね。しばらくあの姿拝めないとなるとやる気出ないなぁ」


今日のコンビニに立ち寄る女子職員の会話は大体同じ感じである。

イケメンがスーツを着て、それが超イケメンで、その写真がすごい勢いでSNSで広まっている。
なんせ、アンのスマホにもサボとエースの両方から送られてくる程である。どういうルートで回ってるのだ。


とにかくハイスペックイケメン、恐るべし。






仕事を終えたアンは、お弁当を取りに来たレイジュと一緒にランチをすることにした。


中庭は職員や患者の憩いの場である。
レイジュは青空を見上げると「そろそろあっちの病院に着いたかしら」と呟やいた。

「小児のすごく難しい症例で、オペするために呼ばれたのよ。前に一度成功させてるから名前が売れちゃってね」
「へぇ…」

正直医学のことはよくわからない。

彼女は終始上機嫌だった。今日のおかずがオコゼの唐揚げだったこともその一因だろう。


「あ〜、しばらくいなくなってせいせいしたわ。あいつのオペ入ると神経使うのよねー。血圧安定しないってのに、無理難題ふっかけてくるし。明日からアンの弁当の写真送って自慢してやるわ」

「またそんなこと言って。なら何で連絡先教えちゃったの?」

心当たりはレイジュしかないのに、「何の話?」と彼女はオコゼをもぐもぐしながら目を丸くした。



/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp