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卵焼きは甘い派ですか?【ONE PIECE】

第6章 研修医の診断



エースがコンビニに行くと、アンはいつも通り仕事中だった。
レジの近くにいた彼女はすぐにこちらに気づく。他に客はおらず、よっとエースは片手を挙げる。


「明日、退院になった。経過良好だって」
「そう、よかったね。タクシーで帰るの?大丈夫?」

「サッチが迎えに来てくれて、そのままオヤジのとこ行くから。今回はいろいろ世話になったな」


エースがオヤジと呼んで慕っているのは父親のことではなくて、海上保安庁の上司、エドワード・ニューゲート。通称白ひげと呼ばれている人。
彼は年を取ろうが、出世しようが船に乗り日本の海の安全を守っている。
エースはそんな彼のことを心から尊敬しているのだ。



「それよりマルコ先生と馬が合っちまって。初めて会った気がしねぇなぁって。今度飲みに行く約束したんだけど、マキノさんの店使ってもいいか?」
「いいと思うけど、ちゃんと予約してね。週末は混んでるし」

アンの母の友人、マキノは一見さんお断りの小料理屋を営んでいる。元々はアンの母が営んでいたが、彼女が亡き後マキノが継いでくれた。

隠れ家的な雰囲気が愛されていて、母の代からの常連客もいる。その中には実業家や大手企業の重役なんかもいるから、年上の医者を連れて行くのにはうってつけかも知れない。

白ひげも一度連れて行ったらとても喜んでいたと言っていたし。

アンもたまに店の仕事を手伝うし、エースやサボも時々ご飯を食べに行っていて気心は知れているから何となく安心だろう。


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