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卵焼きは甘い派ですか?【ONE PIECE】

第6章 研修医の診断



仕事の合間にコンビニに行くと、アンとエースが談笑していた。

おもしろくないが、奴は従兄弟だ。アンの恋愛対象じゃない。


「あ、いらっしゃいませ」
すぐにアンはローに気がつく。もうすぐ来るだろうと思ってレジカウンターの下にお弁当を置いていた。


「どーぞ」
「悪いな、いつも」

そんなやり取りをエースはじっと見る。

サボが言っていた、アンに想いを寄せるという物好きな男の特徴を思い出した。


(確か目つきが悪い、短髪のイケメンで医者…。こいつか?)

弁当を受け取るとローはエースに目もくれず、医局に戻ろうと踵を返す。

アンは息を吐いて、やれやれと一仕事終えた様子だ。

「…よく弁当作ってやるのか?」
「よくって言うか、毎日よ。……ていうか、あんたまで何で知ってるのよ」

絶対犯人はサボだ、とすぐに確信した。
不満そうに頬を膨らますアンを笑ってごまかして、エースは彼の後ろ姿を確認した。

「いや、お疲れさん。おれ病室戻るな!」






「せんせー、待って。せんせー!」

聞き覚えのない、背後からの呼ぶ声に振り返るとエースがいた。
腹を押さえながら、顔をしかめて早足で近づいてくる。

「…痛むのか?」
「やっぱり動いたらさー」

傷は小さいとはいえ、オペしてまだ数日なら多少は痛むだろう。

痛い思いをして何故追いかけて来たのか疑問に思っていると、エースはニカっと笑った。

「あんた、アンに気があるんだって?手伝ってやろうか?」


サボといい、何であいつの従兄弟はこうおせっかいなんだろう。
連絡先を教えてもらっただけでもう十分なのに。

「……お前、おれのこと知らねぇだろ?もしひどい男だったらどうするんだ?」
「それはねぇだろ!だってルフィの友達だし!」


(………友達じゃねぇ…)


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