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卵焼きは甘い派ですか?【ONE PIECE】

第6章 研修医の診断



研修医のチョッパー先生は腸炎と所見がついた画像を疑って、急性虫垂炎を見逃さなかったらしい。
さすがはヒルルク名誉院長の孫だ。

最近医局ではこんな話が持ちきりだった。





病室を尋ねたチョッパーにベッドにいたエースは笑いかけた。

「よう、先生。あんた毎日来てくれるんだな」
「明日退院みたいですね。術後も経過がよくてよかった」

「先生のおかげだ」とエースが言うと、チョッパーは慌てて否定する。


「ぼくなんか何も…。お礼ならマルコ先生とトラファルガー先生に言ってください。医局でもぼくのお手柄みたいになってて…。トラファルガー先生がいなかったら、何もできなかったのに」

「へぇ、トラファルガー先生って?」
「はい!すごい人なんです!」


チョッパーはつぶらな瞳を輝かせながら、いかにローがすごい医者か力説した。
オペの技術もずば抜けているのに診断の見地も深くて正確で、患者からは信頼され、おまけにイケメンで女性職員からはモテモテで、まだ若いのにすごいところしかないと。


「ふーん、その医者に憧れてるわけだ」
「はい!」

チョッパーは照れながら頷いた。
コラソンやマルコのように、この病院に手本となる医者はたくさんいるが、ローには純粋に憧れを抱いている。




(確かトラファルガーって、何かサボが言ってたな…)

チョッパーが病室を出た後、エースはスマホの画面を見る。

『アンに春が来た!!』
そのメッセージは昨日の深夜に届いたものだ。

あんな可愛げがない、酒浸りの女を気にいる奴がいるのかと思ったが、どうやら相手はチョッパーの話ではハイスペックイケメン医師らしい。

マジかよ、多分嘘だろ。


(アンにも退院のこと、話しとくか…)

エースはコンビニに向かった。



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