• テキストサイズ

卵焼きは甘い派ですか?【ONE PIECE】

第6章 研修医の診断



「にいちゃん、急性虫垂炎だよい」
「は?」

「1時間後に手術するよい」
「はぁ!?」

「わかったら同意書にサインするよい」
「いや、突然すぎてわかんねぇよ。パイナップル先生」

「おれはマルコだよい!パイナップルとは似ても似つかないだろうが。コンビニのねぇちゃんは彼女か?」
「いえ、従姉妹です」

「じゃあこの家族のところにサインするよい」
「あ、はい」

「アンも勝手に納得するな!仕事もあるし、急に手術とか困るって!あ、いてて…」


「でもたぶん穴開いてるから、点滴で治すのは無理だぞ。今日オペしたら数日で退院できる。
オペ室で待ってるよい」

「ちょっと待て!パイナップル!!」



オペの説明もそこそこにマルコは診察室を出て、エースは看護師に連れて行かれた。今頃身ぐるみ剥がされて、手術の準備をしているだろう。



「チョッパー先生ありがとう。早く見つけてもらえてよかったです」

チョッパーもマルコの説明に同席していた。ざっくりし過ぎた説明に引いてたけど。

「いえ、ぼくは何も…」
(たぶんトラファルガー先生に相談しなかったら帰宅させてた……)

「虫垂炎でも見つかるの遅かったら大変なことになりますよね。さっさと手術してもらった方がいいに決まってる。じゃ、私入院の手続きしてくるから」

ありがとうございました、とアンは丁寧に頭を下げた。

(ぼくは感謝されることなんて何もしてないのに……)

アンの後ろ姿を見送ると、チョッパーは踵を返しオペ室へ向かった。



/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp