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【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】

第12章 合コン行かない?



道中車内は珍しく無言。

そんな無言に少しそわそわしつつも、そわそわを悟られないようにスマホを開いてやり過ごす。

ピロン…

矢部さんからのラインだ。

《お疲れちゃーん!土曜日の合コンの男性陣のメンツがこちらです!上鳴電気、峰田実、切島鋭児郎、瀬呂範太
女性陣は爆心地事務所の社員食堂の矢部、袴田、安本、柚川の4人!4対4になったからよろしくね〜》

結局職場で調達してたのね…

そう思いつつも了解と一言送る。

正直この男性陣のメンツだと、電気くんしか知らないんだけどなぁ〜…まぁ電気くん楽しい人だから男性陣の中では電気くんメインで話しかければ何とかなるかな

《13時に折寺駅前集合でしたよね?》

念の為時間と場所を確認して矢部さんからそうだよと返事が返ってくる。

そしてその返事が返ってくると同時に私は思い出した。
自分の服のレパートリーの中に合コンに着ていけるような可愛い服がないと言う現実を…

あ、でも寄り道したら車から出てくって自分から轟社長に言った癖に洋服買いに行きたいですとか言えないし…

今洋服買いに行きたいですって言ったら絶対合コンの事バレて…轟社長にあんなことやこんなことされる!

それだけは絶対阻止せねば!!

あれ?付き合ってもないのになんで轟社長にこんなに気を使ってるんだ私…

「…着いたぞ、降りねぇのか?」

百面相しているうちに轟社長の車が家の駐車場に停っていた。
私は、ありがとうございました。と言ってシートベルトを外す

ぎゅるるるる…

轟社長のお腹の音が激しく鳴り響く。

「…腹、減ったな」

無表情でお腹をさする轟社長にふふっと小さく笑って

『お蕎麦食べて行きますか?』

「良いのか?」

『はい、送迎してくれたお礼です』

2人で車を降りて表から店に入る。

『ただいま〜』

「雪乃ちゃんおかえり」

「雪乃裏から入れっていつも言ってるだろ!?」

お母さんとお父さんがそう言ったあと従業員がおかえり、おかえり〜と声をかけてくれる

『ただいま〜、お父さん別に良いじゃん。今回はお客様連れてきたんだから!』

「…どうも」

ぺこりと頭を下げる轟社長。

「まぁまぁよく来てくれました!ささ、こちらへ」

お母さんは轟社長をカウンター席へと座らせる。
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