【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第12章 合コン行かない?
集合時間の13時よりかなり前に家を出てきた私は、12:40に折寺駅に着いた。
『ちょっと、早過ぎたかな…』
駅の改札を出てすぐのお花屋さんの柱に寄りかかりながら、矢部さんにLINEで折寺駅に着いたと連絡すると矢部さんからすぐに返事が来た。
《私もそろそろ着くよ》
『分かりました。私は、改札出てすぐのお花屋さんの前にいます…っと』
そう矢部さんに返信してると横から「雪乃ちゃ〜ん!」と私を呼ぶ声が聞こえて振り返るとそこにいたのは電気くん。
『電気くん!』
「雪乃ちゃん早いね〜今日はよろしくね!」
『よろしく…ところで今矢部さん待ってるんですけど見かけてませんか?』
「矢部っち?そういや、トイレ寄ってたよ〜時期来るんじゃね?」
『そうですね〜』
「それより雪乃ちゃん今日の服装可愛くね!?めっちゃ良いってそれ!」
『え、あ…そうですか?ありがとう、ございます/////』
「可愛いしなんかエロい!最高!!」
グッと親指を立てる電気くん。
私は恥ずかしいからそういうこと言うのやめてよ〜!と言ってると。
「雪乃ちゃん、お待たせ〜上鳴さんも一緒だったのね」
矢部さんがこっちに向かって歩いてきた。
「ちょうどいいわ、もうお店に着いてる人何人かいるしこの駅使ってるのここの3人だけだからこのままお店向かいましょっか」
『はい』
「おっし!行こうぜ〜」
矢部さんと合流して、折寺駅から徒歩10分のところにあるイタリアン専門店に到着した。
「いらっしゃいませ」
「峰田で予約してあるとこの待ち合わせです。」
「はい、こちらでございます。」
矢部さんが店員さんに告げると店員さんはスムーズに奥の個室に案内してくれた。
「よぉ上鳴〜両手に花で羨ましいなぁ〜!」
カッカッカ!と陽気に笑う赤毛のがっしりした体型の男性。
「上鳴〜お前、許羨っ!!」
その横にいる子男は血涙を流しながら下唇を噛み締めてる。
『あ!』
「あぁ!こないだのお嬢さ〜んっ♡」
子男こと、グレープジュースは目をハートにして私の胸目掛けて飛びかかってきた。
『ひぃぃぃ!』
私がサッと横に避けると同時に私の後ろの個室の扉が空いて、グレープジュースは黒髪の背の高い男性の胸にダイブしていた。
「何やってんだ?峰田」
「せ、瀬呂…」