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【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】

第11章 この気持ちは何なの?



『轟社長なんでここに?』

「お前がここに来る途中事故に遭ったって八百万から連絡があったから心配になって来たんだ…」

『そうですか、ご心配をおかけして申し訳ありません。私は大丈夫ですので業務にお戻りください』

早口で淡々と述べる
昨日の今日だ、あんなことがあって轟社長の顔なんてまともに見れるわけもなく私は真っ赤な顔を隠すように丼に入った海鮮丼を掻き込む。

「雪乃もう原付通勤やめろ」

『…うちには原付しかありませんから、それに片道2時間もかけて事務所通えませんよ』

「俺が毎日車で送り迎えするから」

『やめてください、目立ちますし轟社長の負担になります』

「俺の仕事のこと考えてそう言ってくれてるのか?雪乃は優しいな」

恍惚とした表情の轟社長が私に顎クイしてくる
顔と顔の距離が3センチほどしかない

正直心臓に悪い距離感にドキドキが止まらない

「轟」

「…なんだ、爆豪?」

「単刀直入に言う、柚川をうちの事務所に寄越せ」

「何でだ?」

「柚川が今朝お前の事務所に置いてある原付を取りに行ってからうちの事務所に来る途中で事故った事はポニーテールから聞いた。だが、柚川の実家からうちの事務所なら10分程度で来れる距離だ…柚川にとっても通いやすいのはうちの事務所だし、コイツは筋が良い。料理人としてうちに必須な人材だ」

師匠は私の頭にポンと左手を置く
手の皮が厚くがっしりしたその手は、轟社長のそれとは違う

師匠が私にそう言う評価をしてくれてるのが嬉しくて照れ笑いが漏れる。

「雪乃が欲しいのはうちだって同じだ、本音言うなら今すぐにでもうちの事務所に返してもらいてぇところだ」

轟社長の手が私の肩に回ってぐいっと轟社長の方に引き寄せられる

「柚川はうちの事務所にいた方が安心して技術磨けんだよ!テメェのとこだとテメェからセクハラ受けてまともに本業が手につかねぇだろ!?」

はい、そうです。ごもっとも!

「雪乃が爆豪のとこにいるのは心配だ。爆豪も結構手が早いことで有名だからな」

え、そうなの!?
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