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【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】

第11章 この気持ちは何なの?



そんな師匠を見て矢部さんは私にこっそり耳打ちをする

「柚川さん、実は爆豪社長ね柚川さんの麻婆豆腐食べるからってずっと何も食べずに待ってたんだよ?」

『え、嘘…』

「本当本当!何か作りますか?って何度も聞いたんだけど柚川の麻婆テストしねぇといけねぇから待ってるの一点張りだったんだよ〜」

私はそれを聞いて少し嬉しくなると同時に申し訳なさを感じた

「矢部ぇ!何耳打ちしてやがる!!てか、テメェらもうまかない食い終わってんだからとっとと帰れや!!
片付けはこの大遅刻したノロマに全部やらせっからよぉ!!」

片手で火花を出しつつ私を指差してノロマと罵ってくる爆豪社長
袴田さんと安本さん、矢部さんは片付けしなくていいことを喜びつつちょっと早いけどお先に〜!と言って仲良く帰って行った

私はこれ以上待たせちゃいけないと思い、急いで支度をして厨房に立つ

前回教わった手順通り麻婆豆腐定食を作るが、昨日の轟社長との行為が身体にきているのか腰や下半身がキツすぎて料理どころじゃない。

原付運転してる時は座ってたからそんなに気にならなかったけど立ってる時間が長いとキツい。

それに麻婆豆腐作りは昨日一回見ただけで練習を全くしてない

メモを見ながら頑張るけど、師匠の手際が良過ぎて調理工程のメモも大まかにしか取れてない

私はそんな大まかな情報を頼りに完成させた麻婆豆腐定食を師匠に出す

『お待たせ致しました。麻婆豆腐定食です』

「見た目と匂いはまぁ合格だな」

そう言ってレンゲを手に取って一口

「……不味い。」

『……え?』

何を間違えたのか分からない私は一瞬思考が停止した。

『あの、どこが悪かったんでしょうか?』

「豆腐下茹でしたあと網で救えっつったよな?なのにお前は網じゃなくておたま使ったろ?そのせいで下茹で用のお湯がタレに入ってせっかく作ったタレが薄まってんだよ!
それと仕上げの水溶き片栗粉!!
これ入れる時火を止めなかったろ!?塊が4つも出てきたぞ!」

皿の隅には片栗粉の塊が4つ転がってる
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