【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第11章 この気持ちは何なの?
ホテルを出て凝山駅から電車に乗って雪赤神駅まで30分揺られ、雪赤神駅からバスでショート事務所行きに20分乗った後5分歩いてショート事務所についた私は原付に跨ってここから1時間かかる爆心地ヒーロー事務所を目指す
『わぁあ…こっからだと完全に12時回るなぁ…みんな一番忙しい時間帯に合流するの気がひけるなぁ』
ぼやきながらもやはり行かないという選択肢は無いから、原付を走らせる。
ショート事務所から爆心地事務所に行くには国道を通るのが早いけど、国道は地面がボコボコしてて走りづらい上に事故も多発するから危なくてあまり好きじゃ無い。
だから私は、国道を走りつつも裏道が使えそうな時は裏道を使って出来るだけ信号に捕まらないような走り方をしている
渋滞してる時に車の脇をスイスイ車線変更しながら走り抜ける走り方は怖くて苦手だからだ。
学生時代蕎麦の配達中にそれやって事故を起こして原付を一台ダメにした苦い思い出がある。
そして今日も例に漏れず、道は大渋滞。
だが、異常なほど詰まってるこの詰まり方は普通の渋滞じゃないことに気づいた。
遠目にパトライトが見える。
『…事故渋滞か』
私は辺りを見渡して一方通行の道に入ってそっちから事故現場を迂回して国道に戻る作戦に出た
一方通行の道に入ってしばらく走ると対向車に出くわした。
『ちょ!?ここ一方通行だよ!?』
私の声が耳に届いてないドライバーのお爺さんは居眠り運転を決め込んでいた。
私は路肩に寄りながらブレーキをかけて止まる
キキキッ…!
止まったはいいがお爺さんの車はこっちに突っ込んでくる
もうダメか…そう思った時……
「セーフティー・カタパルト!」
私の真後ろから小さな青年が飛ばされてきた
「グレープ・ラッシュ!!」
頭についてるボールのような髪の毛をお爺さんの乗ってる車に何個も投げつけて車の動きを止めた。
「お嬢さん、お怪我はありませんか?」
決まったぜ!とでも言いたげな顔をしてグレープジュースというヒーローはカッコつける
『は、はい…』
「っっ…か、可愛いっ!あ、あのこのあと僕とお茶でも…」