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【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】

第8章 爆心地ヒーロー事務所!



「お疲れ様〜」

「お疲れ様でした」

15:00
社員食堂のみんなは定時までに片付けを終えて帰り支度を整える

『お疲れ様でした』

「あれ?なんで柚川さんも帰ろうとしてるの?」

帰ろうとする私の肩を掴んで矢部さんが待ったをかけてきた。

『え?』

「爆豪社長に仕事終わりここに残れって言われてたじゃん」

『あれマジなんですか!?』

「マジでしょ」

『てか、私は一週間ここに派遣されてきてるだけですし…私じゃなくて皆さんが麻婆豆腐の作り方覚える方が良いのでは?』

「えー、嫌ですよ!爆豪社長絶対教え方スパルタですし!」

「スパルタ指導は嫌ですから爆豪社長から麻婆豆腐の作り方教わった柚川さんから後日教わります!」

「あ、それ良いね!」

3人はキャッキャと笑いながら私を生贄にする算段を立ててる

『私も今回だけで技を盗めるとは限りませんし、ここは皆さんで残った方が』

「バイバーイ」

「お疲れ様でしたー」

「柚川さん私達のために頑張ってください!」

『ちょ、皆さん!?』

走って食堂を出て行った3人を追うため私も追走するが…

ドンッ!

『きゃぁあ!』

「あ"?」

食堂に入ってくる爆心地と正面衝突した。

爆心地は、ぶつかって尻餅をついた私の二の腕を掴んで立ち上がらせる。

「テメェこの俺が直々に麻婆の作り方教えてやろうっていうのに、逃げようとしてたよな?あ"ぁ?」

『違います、矢部さん達を連れ戻して一緒に麻婆の作り方勉強しようと思って…』

「…うちの社員食堂スタッフ、アイツらはダメだ」

『え?』

「自分の仕事にプライドがねぇ奴等ばかりだからな、教える気にならねぇ」

『でも私が居なくなったあとはあの人達が作らなきゃいけないんですよ?』

食堂入り口から厨房に入ったところで爆心地が私の方に向き直る

「……お前轟んとこやめてうちこいよ。ここの方が家から近いだろ?それに俺もお前みたいに自分の仕事に対してプライド持ってる奴は嫌いじゃねぇ」

いきなりのヘッドハンティングに私は驚きを隠せない

「っと、あんま時間もねぇんだ。さっさと始めんぞ!」

『はい、お願いします!』

爆心地はパトロール中に買ってきた豆板醤を袋から取り出して

『わざわざ買ってきてくれたんですか?』

「豆板醤なきゃはじまんねぇだろ!」
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