【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第8章 爆心地ヒーロー事務所!
『すみません、豆板醤が無かったので自己流でアレンジしました』
「あ"ぁ?麻婆豆腐に豆板醤必須だろ?勝手にアレンジとかしてんじゃねぇよ!金返せやクソが!」
ふざけんな!と言って一口と食べずに受け取り口に背を向ける爆心地、私も言われっぱなしで我慢できるわけもなく
『必要な調味料が無い状態で創意工夫して作ったんです。その努力くらいは買ってくれても良いんじゃないですか?
それともあなたが今の私と同じ状況にいた場合、豆板醤が無いから作れませんとか言って客に皿を出さずに尻尾巻いて逃げるんですか?
どんな状況下にあっても料理人は客に皿を出さなきゃいけないんです!
私にだって料理人のプライドがある…出した料理を一口も食べてもらえないのは悔しいです!
一口で良いので食べてください!』
そう言って爆心地にレンゲを差し出す
爆心地の背中は怒りで震えている
「ちょ、柚川さん凄くない?(小声」
「あの爆豪社長にここまで啖呵切るなんて只者じゃないよ(小声」
袴田さんと安本さんの声が聞こえたかと思いきや爆心地が勢いよく振り返り、私の持ってるレンゲを奪い取りガツガツその場で麻婆定食を食べ始めあっという間に完食した
「見たかクソ女がぁあ!生意気な口ばかり叩きやがって!!尻尾巻いて逃げるんですか?だぁ?テメェ誰に喧嘩売ってると思っとんだクソが!
この麻婆もどき味は悪くねぇが中華の基本の麻(マー)も辣(ラー)も圧倒的に足りてねぇ!!豆板醤ねぇ中作ったんならまぁ及第点っつーとこだが今度こんなモン作ったらタダじゃおかねぇぞ!!
柚川今日仕事終わりここに残れ!麻婆の作り方1から叩き込んでやる!」
空いたお皿をトレイごと私に突っ返して爆心地はドタドタ足音を立てご立腹なまま食堂を後にした
『……ふぅ〜〜怖かったぁ…』
私は腰を抜かしてその場にへたり込んだ
そんな私を凄いね柚川さん!勇者じゃん!!と言って3人とも囃し立てた
『やめてくださいよ〜恥ずかしい!』
「そんなことないですよ!爆豪社長相手に強気な柚川さんめちゃくちゃカッコ良かったです!!」
「今まで爆豪社長にあんなこと言える人誰一人いませんでしたよ」
「柚川さん、度胸あるよね〜」
『本当辞めて、恥ずかしい。これでも内心めちゃくちゃヒヤヒヤしてたんですよ〜』